子どもの健康や発達には最初の1000日の食事が大切という研究があるのを知っていますか?
人生で一番大事な 最初の1000日の食事 によると、
1000日とは、ママのお腹にいる十月十日と2歳ごろまでの約3年間のことであり、この時期の栄養状態や腸内環境の状態が、子どもの肥満やアレルギーといった健康状態や脳の発達に影響するそうです。
特に「鉄分」が不足してしまうと鉄欠乏症になり、めまいがするなどの他、疲れやすい、集中力がない、かんしゃくを起こしやすい等子どものこころとからだの成長に大きな影響を及ぼすことが分かっています。
お子さんの不機嫌や癇癪で悩んでいるママパパ。もしかするとそれは鉄不足が一因かもしれません。
この記事では「鉄不足になるとどんな影響があるのか」「手軽に鉄分を補うおすすめ方法」について記載しているのでチェックしてみてください。
目次
”貯蔵鉄”は生後6か月まで!「鉄分」を意識した食事をしよう
ママのお腹の中にいたときに受けついだ鉄分”貯蔵鉄”は生後6か月をすぎるとほぼなくなります。
また母乳にはほとんど鉄分は含まれていません。毎日の食事で意識的に「鉄分」を摂取する必要があります。
にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜はビタミンAが豊富で、彩りや調理のしやすさからよく家庭でも食べていますが「鉄分」となるとどうでしょう?「鉄分」はレバーや赤身の肉・魚などに多く含まれていますが、普段の食事で十分摂取できていますか?
緑黄色野菜ばっかりで「鉄分」意識してなかった…
お肉は食べてるけど魚やレバーとかはなかなか食べさせへんなあ。
・・・などなど少し心配になった方でも大丈夫です。
「鉄分を手軽に補うおすすめ方法」で簡単に「鉄分」補給できる方法を紹介します。
こどもの癇癪や不安定さは鉄不足が一因かも?「鉄欠乏性貧血」に気を付けて
「鉄分」には血液を作る役割があります。
鉄とタンパク質がセットになり血液の赤血球中のヘモグロビンを作り、脳から足の指先まで体中の細胞に酸素を届けています。
そのため鉄が不足してしまうと、うまくヘモグロビンが作れなくなってしまいます。
つまり十分な酸素を体中に届けられず貧血(「鉄欠乏性貧血」)を起こしてしまいます。
貧血の症状というと立ち眩み肌が青白いの他、疲れやすい・集中力がない・イライラしやすくなります。
氷をよく食べることも鉄欠乏のサインです。
鉄は神経伝達にかかわり、やる気や集中力を高めるドーパミンや、リラックスしたり、心が満たされるセロトニンという物質の生成にも必要です。そのため鉄が不足すると乳幼児でも、イライラしてかんしゃくを起こしやすくなったり、落ち着きがなくなったり、疲れやすくなるのです。
脳は体の中で最も多くの酸素を必要とします。特に乳幼児期は人生で一番脳も体も成長する時期です。
赤ちゃんは1歳になるまでに体重が出生時の3倍に、脳も同じように大きくなり、2歳になるころには、大人の脳の大きさの約80%にまで成長するといわれています。
このように急速に成長していく時期に、栄養が欠かせないのは明らかです。
「よく泣く」「感情表現が乏しい」「発語、認知能力が低い」などの発達に不安を感じる場合も鉄欠乏の可能性があります。
子どもに必要な一日の鉄分の量
一般社団法人母子栄養協会によると、以下の指標を示しており、5㎎が推奨ですがまずは平均必要量「3.5㎎」をしっかり摂取できるといいとしています。
日本食事摂取基準からみてみると、
・推定平均必要量で3.5㎎/日
・推奨量で約5.0㎎(男児)/日 となります。
吸収率が良い!
ヘム鉄(動物性食品)…レバー、赤身の肉、赤身の魚、あさりなど
吸収は乏しいが、ビタミンCなどといっしょにとると吸収率UP
非ヘム鉄(植物性食品)…小松菜、大豆(納豆、豆腐、きな粉)、卵など
鉄分を手軽に補うおすすめ方法
作り方は超簡単。バナナと小松菜と豆乳を容器にいれブレンダーするだけ。
材料2人分
・バナナ 2本
・小松菜 一束
・豆乳 400㎖
バナナの甘味と豆乳のまろやかさでとっても美味しい。
生の小松菜を使うことでビタミンCや葉酸も取れておすすめ。
材料2人分
・乾燥ひじき
・油揚げ 細切り
・人参 千切り
【A】
・しょうゆ/酒 大さじ1
・みりん/だし汁 大さじ2
作り方
・乾燥ひじきを水で戻し、水けをきる。
・耐熱容器に材料全部と【A】をいれ混ぜラップして電子レンジ600W6分加熱
よく混ぜて完成。
材料2人分
【A】好みの野菜
人参 1/2本
じゃがいも 1個
キャベツ 3枚程
小松菜 1束
・ベーコン(豚肉でもOK) 具材全て1センチ角切り
あさり水煮缶 一缶
・豆乳 500㎖
・コンソメキューブ 2個
・小麦粉
・塩
作り方
・【A】を油で炒める
・火を止めて小麦粉を具材になじむ程度振り入れ豆乳を入れて弱火で再加熱(かき混ぜながら)
・コンソメとあさり水煮缶を汁ごと入れてゆっくり混ぜる
・ふつふつとろみがしてきたら塩で味を調えて出来上がり
手間は一切ないです。ヨーグルトにかけるだけ。パンにかけるだけ。
鉄分や亜鉛など1日に必要な栄養素が1/3補えます。値段もお手頃なのが続けやすくていいですね。
食事は毎日のことなのでなるべく手軽に取り入れられること、子どもが食事を楽しんで食べてくれることが一番ですよね。
全てを食事からとろうとせずサプリを取り入れるのもおすすめです。